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机上計算は本当だった。車売却55万円をS&P500に入れて1.5年【実証Vol.1】

机上計算は本当だった。車売却55万円をS&P500に入れて1.5年 投資・資産形成
車売却55万円→S&P500、1.5年で+39.5%
※本記事にはアフィリエイト広告が含まれます。

あの「机上計算」、本当に再現できるのか試したくなった

少し前に、私は1本の記事を書きました。

10年後に最大127万円の差がつく、投資家パパの『フリード購入戦略』

18年連れ添ったハリアーをディーラー下取りに出すのではなく、複数社の一括見積りで競合させて売る。得た現金55万円はS&P500に回す。新しい車(フリードプラス)は1.8%のカーローンで買う。この組み合わせで「10年後に最大127万円の差」がつく、という机上計算をまとめた記事です。

書き終えて公開した直後、私はモヤモヤしていました。

「計算はキレイにまとまった。でも、結局これは机上の話だよな」

エクセルで叩いた数字に、ロジックの説得力はあります。年9%でS&P500が回ったらたしかにこうなる。でも、相場は教科書通りに動かない。結果の出ていない記事に、どこまで説得力があるんだろう。

このブログのテーマは「実体験」です。家計を一人で管理してきた40代パパが、自分の手と自分のお金で実際にどう動いたか。机上計算で終わらせるわけにはいきません。

だから、決めました。売却で得た55万円を、その日のうちにSBI証券のS&P500に全額ぶち込む。 1年半経った今日、その実証実験の中間レポートを公開します。

書いた以上やる。やった以上、結果も全部見せる。それだけです。

2024年11月、ハリアー55万円を”投資”に変えた日

2024年10月末日。

朝9時、契約していた中古車買取業者が自宅前にレッカーを横付けしました。書類を渡し、キーを渡し、最後にもう一度だけハリアーの正面に立ちました。

17年。14万キロ。

長男が生まれる契機で売却を決意した車です。妻といろいろな場所への旅行も、全部このハリアーで走りました。フロントグリルの大きな「H」のエンブレムが、朝日を反射してまぶしかったのを今でも覚えています。

写真を1枚だけ撮りました。それが下の画像です。

売却前日のハリアー(17年14万キロの相棒)
2024年10月、17年14万キロのハリアーを55万円で手放した

→ ハリアー売却の経緯:18年・14万キロのハリアーを55万で売るまで

買取業者から振込通知が届きました。

55万円。

一括見積りで複数社を競合させた結果、ディーラー下取り提示額の35万円から+20万円アップした金額です。あらかじめ「下取り35万」と提示されていた時点で、もう少し戦えるはずだと直感していました。実際、業者を変えるだけでクルマの価値は20万円違った。これだけでも、ブログ1本書ける学びでした。

そして通知を見た直後、私はSBI証券アプリを開きました。

配当パパ
配当パパ

机上計算で終わらせるな。自分が実証実験になれ

迷いはありませんでした。机上計算の記事で「投資に回す前提」と書いた以上、自分がやらなきゃ嘘になります。

その場で55万円分の eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) をスポット買付。約定は翌営業日の基準価額に乗りました。

1.5年経過、マネフォMEの画面を初公開する

結論から書きます。

2026年5月24日時点で、投入55万円は約76.7万円に増えました。

含み益は +21.7万円。損益率にして +39.5%

数字だけ書いてもピンと来ないと思うので、私が日常的に使っているマネーフォワードMEの資産画面をそのまま公開します。

マネーフォワードME資産画面 eMAXIS Slim S&P500 SBI証券
2026年5月24日時点のマネフォME画面(手書き枠線でS&P500行を強調)

ここで一つ、正直に書いておきます。

SBI証券のS&P500保有口数(385,748口、評価額1,678,428円)には、2024年11月以外の時期にスポット買付した分も混ざっています。 だから「車売却55万円分」だけを純粋に切り出して損益を出すことはできません。

そこで本記事では、「2024年11月1日に55万円分を一括買付した、と仮定した思考実験」 として計算しています。実データ(マネフォMEの画面)と思考実験の組み合わせ、というスタンスです。次の章で算出ロジックを開示します。

数字で振り返る:投入55万円 → 76.7万円(+22万円・+39.5%)

計算の前提と内訳はこうです。

項目
投入日2024年11月1日(金)
投入金額550,000円
投入時基準価額(推定)31,200円
取得口数約 176,282 口
直近基準価額(2026年5月24日)43,511円
現評価額約 767,200円
評価損益+217,200円
損益率+39.5%
経過期間約1年6ヶ月
年率換算(単純)約 +26.3% / 年

特に強調したいのは 年率換算の+26.3% という数字です。

長期投資の世界では「S&P500の期待リターンは年7〜9%」とよく言われます。これは過去100年程度の長期平均値です。私の机上計算の元記事も、年9%想定で組んでいました。

ところが、今回の1.5年間は 年率換算で+26.3%。長期平均をはるかに上回るペースで増えてきました。

正直に書きます。これは出来すぎです。

年9%想定でも、上昇局面が連続する数年間ではこのような数字が出ることがあります。でも、これが永続するわけがない。次の半年〜1年で含み益が一気に半減してもおかしくないし、それが起きても投資戦略としては失敗ではありません。

大事なのは「短期の数字に一喜一憂しないこと」と「途中で売らないこと」。この2つを死守できれば、長期平均に収束していくはずです。

この1.5年、S&P500に何が起きていたか

時系列で振り返ると、こんな展開でした。

2024年11月(投入直後): トランプ氏が大統領選で再選。「米国第一主義」への期待感から、S&P500は5,800ポイント台へ急騰しました。私が投入した直後の数週間で、いきなり含み益が10%近く乗ったんです。「これは出来すぎだな」と感じたのを覚えています。

2025年4月:関税ショック。発表された関税政策で米国株は急落。S&P500は一時4,800ポイント台まで沈みました。私の含み益も、一時的にほぼゼロまで吹き飛びました。

このとき、私のスマホには毎日のように「評価額が前日比-3万円」「-5万円」みたいな通知が届きました。気持ちは穏やかじゃありませんでした。

配当パパ
配当パパ

これ、半分くらいになったらどうしよう…

でも、売りませんでした。

ハリアー売却金を入れた目的は、机上計算の実証実験です。途中で売ったらシミュレーションが成立しません。「ホールドを前提に組んだ戦略なのに、暴落のたびに売っていたら本末転倒」 という当たり前のことを、自分に言い聞かせて握り続けました。

2025年後半〜2026年春: 関税の影響が市場に織り込まれ、米国経済の底堅さが再評価されてS&P500は回復。今では投入時の31,000円台から、基準価額43,511円まで戻っています。

つまり、この1.5年で起きたのは 「上昇 → 急落 → 回復」のフルコース。教科書通りの相場体験でした。

教科書と違ったのは1点だけ。最後に握り続けた人だけがプラスを取れた、ということです。途中でパニック売りした人は、戻りに乗れずに損失だけが残ったはずです。

「車はローンで買って現金は運用」戦略は本当に有効だった

ここで元記事 フリード購入戦略 の机上計算と、今回の実証データを並べてみます。

比較軸元記事の机上計算今回の実証データ
S&P500想定リターン年9%(10年複利)年率換算+26.3%(1.5年実測)
元手55万円55万円
経過時点の評価額10年後 約130万円(想定)1.5年後 約76.7万円(実測)
投資戦略の優位計算上は+127万円差実証中、想定を前倒しで上回るペース

机上計算で「年9%」と置いたところを、現実は1.5年で年率26.3%と大幅に上回って走り始めています。もちろん前述の通り、これは出来すぎです。今後の数年で年率が落ちてくる可能性は高いし、その方が自然です。

それでも、1.5年時点で言い切れることがあります。

「車を現金で買う」のではなく「ローンを使って現金は運用に回す」という選択肢は、今回の1.5年で確実にプラスを生みました。 これは机上計算ではなく実証データです。

低金利ローン×投資の組み合わせについては、別記事でも詳しく書いています。

300万円の車をキャッシュで買うのは「損」?低金利ローンを活用した「資産1,000万超え」の車購入戦略

ちなみに私は今回SBI証券で買付しましたが、家計全体では楽天証券にも資産を分散しています。普段の買い物が楽天経済圏寄りであれば、ポイント連携や家計簿管理の観点で楽天証券のほうが手間が少ないことも多いです。これから新NISAやスポット買付を始める方は、自分の家計と相性のいい証券会社を1社目に選ぶのが現実的です。

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家計管理パパが10年以上使い続けてきた楽天証券。NISA成長投資枠+株式数比例配分方式で配当が事実上非課税、楽天ポイントとも連動します。本記事のように「現金を運用に回す」戦略のスタート地点として、私自身は今もここをメインで使っています。

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※ 投資判断はご自身の責任で行ってください

もう片方の財布も忘れちゃいけない:ローン利息の話

ここまでS&P500の運用益+22万円ばかり書いてきました。でも、「実証レポート」を名乗る以上、もう一つの数字も正直に書かなければ片手落ちです。

「車をローンで買って現金は運用に回す」戦略を選んだ以上、もう片方の財布からは毎月カーローンの利息を払い続けているわけです。私自身、月7日の引き落とし通知を見るたびに「あぁ、ちゃんと払ってるな」と思い出します。

私が借りているフリードプラスのカーローンの実情はこうです。

項目内容
借入先地元の信用金庫(証書貸付・マイカーローン)
借入額約 267万円
金利1.8%(固定)
返済期間10年
返済方式元利均等返済
月返済額(実数値)24,356円

毎月7日に信用金庫の口座から24,356円が引き落とされる仕組みです。直近2026年5月7日の引き落としもマネフォMEで確認できました。

そして1.5年(18ヶ月)経過時点の累計を計算するとこうなります。

項目金額
累計支払額438,408円
うち利息分67,382円
うち元金返済371,026円
残債約 2,299,000円

つまり、この1.5年で「ローン利息」だけで約6.7万円を支払っている ことになります。「運用益+22万円」の裏側で、こちらは静かに減っていく数字です。

「差し引き」で見た実証データ

ここまでの数字を、利ざやベース(運用益マイナスローン利息)で整理するとこうなります。

項目金額
S&P500運用益(1.5年)+217,200円
ローン利息支払い(1.5年)-67,382円
純差し引き利益+149,818円
年率換算(差し引き後)約 +18.2% / 年

元記事の机上計算では「年9%運用 − 金利1.8% = 利ざや7.2%/年」を前提に+127万円差を試算していました。

今回の実証データ(1.5年実測)では、運用が年26.3%でぶっ飛んだので、利ざやも 年18.2% という出来すぎ水準。机上計算の2.5倍以上のペースで利ざやが積み上がっています。

もう一度書きます。これは出来すぎです。 今後の数年でS&P500の年率が落ちれば利ざやも縮みます。年率18%が当たり前ではなく、たまたまの好相場の結果です。

それでも、1.5年経過時点で「ローン利息を払い続けてもなお、純利益で約15万円が手元に残っている」という事実は、机上計算で出した戦略が現実でも機能していることの何よりの証拠になります。

次回(Vol.2)は2026年11月、2年経過時点でまた会いましょう

今回の実証実験は、半年ごとに記事にしていく予定です。

Vol.公開予定経過
Vol.1(本記事)2026年5月1.5年経過
Vol.22026年11月頃2年経過
Vol.32027年5月頃2.5年経過
Vol.42027年11月頃3年経過

途中で大きな下落が来ても、その時はその時で正直に書きます。「+39.5%が-5%になりました」と書く回があってもいい。それが実証実験の意味です。

「投資ブログ」と名乗っている人の多くは、いい時の数字しか見せません。私はそれをやりません。机上計算の元記事を書いた以上、上がる時も下がる時も全部書く責任があると思っています。

このブログ全体の資産形成の考え方は、こちらにまとめています。

【実録】「投資はギャンブル」と信じた私が5年で資産3000万円を突破した全行程

配当パパ
配当パパ

次回もマネフォME画面そのまま見せます。Vol.2でお会いしましょう

次回も、嘘のない数字でレポートします。

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